東京にいる時に比べて海を眺めたりのんびりできるので、心に余裕があるとひらめきやすいのかもしれませんね

今回の安房美人は彫金師の前田玲奈さんです。現在は鴨川のご自宅に「工房017」を構え制作活動されています。

— ご職業が「彫金師」とのことですが、どのようなお仕事なのですか?

銀や銅を使ってアクセサリーや食器、ベルトのバックルなどをデザインから制作していくお仕事です。
工房017では主に女性用のシルバーアクセサリーを制作しています。

— 「彫金師」というとあまり聞き慣れないお仕事ですが、具体的なお仕事の内容を伺ってもよろしいですか?

まず「地金」という純銀の材料を溶かし型に流します。固まったらバリを取って叩いて成形したものをヤスリを使ってデザインしていくんです。
純銀だけだと柔らかいので銅を少量含ませて硬くするんですよ。
工房017では地金を叩いて成形する段階の作業から行っています。

— まさに「職人技」といった感じですね。彫金師を始めたのはいつ頃からですか?

本格的に始めたのは26歳からです。
同じ彫金師で恩師でもある平本彌市先生という方のもとで6年間技術を学びました。
当時は事務の仕事をしながら二足のわらじを履いていましたね。
この経験を経て彫金に対する気持ちがさらに高まっていきました。

— 恩師との出会いが一つのターニングポイントだったのですね。では、彫金師を目指すきっかけを教えてください。

父が彫刻家(印旛郡の方で「(有)新島ストーンアート研究所」という事務所で、彫刻を制作したり、抗火石を使った鉢を卸したりしているそうです)なのですが、 その影響を受けました。物作りというのが楽しそうで、何かを作りたいなと漠然と思っていたんです。
そして、ちょうど自分が着けたいと思うアクセサリーが無かったので、ならば作ってしまおう思ったのがきっかけですね。
大学も生活造形科に進学し、金工コースを専攻していました。

— 彫金の技術だけでなく、デザインもするのは大変そうですが…

私の場合、デザイン画は書かずに頭に浮かんだものをまずは作ってしまいます。
デザイン画だとどうしても二次元なので作ってみないとわからない事もありますし。
そこから不具合や気になる点を修正していく…という感じですね。

— なるほど~。ちなみにデザインのアイデアってどんな 時に浮かびますか?

アクセサリーを制作中にパッと他のデザインが浮かびますね。
制作途中のまま新しいアクセサリーを作り始めてしまったり(笑)
東京にいる時に比べて海を眺めたりのんびりできるので、心に余裕があるとひらめきやすいのかもしれませんね。

— 高台にある工房兼ご自宅からは海が見えるし、最高の環境かもしれませんね。
では、玲奈さんが思う彫金の魅力を教えてください。

銀は柔らかくもなれば硬くもなるし、磨いてあげるとキラッと光る…そんな色んな表情を見れるのが楽しいです。
あとは自分が作ったものを「かわいい」と言ってくれる人がいることでやりがいを感じられるところですかね。
やっぱり認めてくれる人がいると嬉しいです。

— 物作りの醍醐味はそこですよね。逆に大変だな~と思う時はありますか?

彫金が本当に楽しいので大変だと思うことがないんですよ~!
なんかあったかな~…あ!石留めや彫り留め部分の作業が大変です。
ルーペで見ながら細かい作業をしていくのでですが…これは集中力との戦いですね(笑)



2011/09/15
 
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只今鋭意制作中。もう少々お待ちくださいませ。

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