コンテンポラリーに出会って、本当の自分を見つけた!と感じました。

ニューヨークで、真耶子さんはその後の人生を決定づける「コンテンポラリー・ダンス」に出会ったそうです。

— コンテンポラリー(以下コンテ)、とはどのような踊りですか?

現代アートというか、もう何でもありなんです。衣装も、音楽も、動きも、全て自由。
古典であり定型があるバレエとは対照的に、演じる人、見る人の感性次第で、正解がひとつではないところがクラシックとコンテンポラリーの違いではないかと思います。
最初は戸惑いもありましたが、自然にコンテの時間の方が増えていったというか、気付いたら自然とコンテの環境にシフトしてました。
今では、振り付けもしています。

— コンテをやるうえで、影響を受けた人はいますか

これは私の大きなきっかけであり財産だと思っているのですが、パトリック・デバナ(パトリック・ドバナ)との出会いです。スペインが拠点の、ナファス・ダンス・カンパニーを主宰しています。ものすごくかっこいいんです。彼とはニューヨークから戻って、日本で出会いました。
お互いの踊りを観て、お互いに気に入って「本当なら僕のカンパニーに来て欲しいけど、ヨーロッパのオーディションツアーにもチャレンジしたらいい」ということになって。

— オーディションツアーとは、どういう内容なのでしょう

ツアーっていうと、遊びに行くみたいですよね。でも違うんです。ダンスカンパニーのオーディションを受けるために、ヨーロッパ中を回る、いわば就職活動ですね。
イギリスに始まり、ドイツ、フランス、オーストリア...ダンスカンパニーが決まれば、オーディションツアーは終わります。
その頃はユースホステルを点々として、電車の中で朝を迎えることや、17時間電車に乗っていたこともあります。
私がドイツにいたとき、パトリックから「一週間後、スペインに来れる?」と連絡があり、「もちろん!」と返事したのですが、よくよく話を聞いてみたら3日後が本番で、2日間で振り付けを覚えなければならなかった。

— パトリックに呼ばれたことで、オーディションツアーが終わったのですね。3日で振りを覚えるなんて、早い!

そうですね、気合いで。覚えるのは早い方かもしれません。
3日間で成し遂げた結果を買ってくれて、「女性たちの踊り」という作品で、私のソロを振り付けしてくれました。
イタリア、モロッコ、トルコ、スペイン、ギリシャなど、それぞれの土地にいる女神のストーリーで、トルコの女神を踊りました。
パトリックは女性に対する尊敬が強くて、それはお母さんを大事にするとか、マリア様などにも通じると思うのですが、そういう作品でした。
日本人である私がトルコの神様に選ばれて、嬉しかった。「いいダンサーは山ほど知っている。だけど日本人の君にしかできないことがあるから、君を使っている」と言われたのが印象的でした。
そこで、初めて自分らしく踊るって、何だろう、と改めてルーツを探しました。

— コンテンポラリーを通して表現したいことは、例えばどんなことでしょう

2007年に、パトリックのカンパニーで踊った後にできた、今までに自分で作った中で一番気に入っている「デア・クース(Der kuβ)」という作品があります。
グスタフ・クリムトの、「デア・クース(接吻)」という絵からインスピレーションを得ました。
自分の好きなものに対する愛情表現、小さい子供を抱きしめたくなる、触れたくなる。ほっぺをくっつけたくなる。ぎゅっとキスしたくなる。異性に対しての触れ方、接し方を表現したかった。
踊ってると表現できるんですけどね。YOUTUBEにもアップしてありますので、良かったら観てみてください(笑)

— 踊る人に対して、言葉で説明してくださいというのは酷ですね、後で観ようと思います

話が苦手だから踊っている、という側面もあると思います。言葉にできない表現が渦巻いている。
最終的な目標としては、舞台に立っているだけで感動させられるようになりたい。究極ですけどね。



2011/09/15
 
リニューアル前の安房BIJINはこちらからどうぞ

只今鋭意制作中。もう少々お待ちくださいませ。

只今鋭意制作中。もう少々お待ちくださいませ。


安房美人のブログの最新情報をこちらからチェックできます